「国ゆずり」の使命を果たさなかった美しい神、アメノワカヒコノミコト

アメノワカヒコノミコトに関係する事柄
「国ゆずり」の使者として、アメノホヒの次に高天原から送られた神。名は「天上の若い男」という意味で、美しい青年として知られている。
アメノワカヒコは、オオクニヌシに地上の国を譲るよう説得しにきた。しかし、オオクニヌシの娘と結婚し、その後継者になる野心を抱いて使命を果たそうとしなかった。
さらに、アマテラスが雉鳥に様子を見に行かせると、アメノワカヒコはこれを矢で射殺した。この矢は高天原に届き、タカムスビが「反逆の心があるなら、この矢が災いをあたえるだろう」と言って矢を地上界に投げ返した。すると、その矢が胸に刺さり、アメノワカヒコは死んでしまった。
アメノワカヒコノミコトの別名
天若日子命
アメノワカヒコノミコトの司る事柄
産業振興、農業守護
アメノワカヒコノミコトを祀る神殿
我孫子神社(滋賀県)
石座神社(愛知県)
アメノワカヒコノミコトの逸話
国ゆずり、天稚彦草子(七夕の草子)
アメノワカヒコノミコトと関係の深い神様
大国主命
高皇産霊神