雷とともに恵みの雨をもたらす代表的な雷神、ホノイカヅチノカミ

ホノイカヅチノカミに関係する事柄
「黄泉の国」でイザナミの遺体の胸から生まれた雷神。このとき、大雷、黒雷、折雷、若雷、土雷、鳴雷、伏雷の7神が一緒にうまれた。ホノイカヅチとこれらの7神をあわせて八雷神ともいう。八雷神はそれぞれ雷の音や稲妻など、雷の様子を表し、ホノイカヅチは、落雷が起こす火を表している。
イザナギは、イザナミの体から出てきた八雷神をみると、あまりの恐ろしさに逃げ出した。イザナミは雷神たちに1500名の軍勢をつけ、イザナギを追わせたという。
昔の人々は、恐ろしい雷を神の怒りだと考えた。その一方で雷とともに降る雨は、夏の稲の成長に欠かせないものだった。そのためホノイカヅチは雷よけとともに作物の成長を助ける農業の守り神としても大事に祀られている。
ホノイカヅチノカミの別名
八雷神
ホノイカヅチノカミの司る事柄
雨乞い、農業守護
ホノイカヅチノカミを祀る神殿
愛宕神社・若宮(京都府)
雲家神社(香川県)
火雷神社(奈良県)
ホノイカヅチノカミの逸話
黄泉の国
ホノイカヅチノカミと関係の深い神様
伊耶那美命
八雷神