仏教とともに広まった比叡山の守り神、オオヤマクイノカミ

オオヤマクイノカミに関係する事柄
オオヤマクイは、滋賀県と京都府にまたがる比叡山の神で、神猿(マサル)を神使とする。もともとは、比叡山周辺の土地を開き、農業をおこした国土開発。農耕の守り神だったとされる。
788年、比叡山に延暦寺が建てられ、この山の日吉大社に祀られていたオオヤマクイを寺の守護神とした。以後、オオヤマクイの名は、仏教と結びついて全国に広まり、あらゆる産業の守り神となった。
また、丹塗矢という赤い矢に変身する神としても知られる。オオヤマクイは丹塗矢となって女性のもとを訪れ、子を授けるとされている。カモワケイカヅチもそうして生まれたという。
オオヤマクイノカミの別名
山王権現、山末之大主神
オオヤマクイノカミの司る事柄
諸産業繁栄、家計繁栄、厄除け開運など
オオヤマクイノカミを祀る神殿
日吉大社東本宮(滋賀県)
松尾大社(京都府)
日枝神社(東京都)
オオヤマクイノカミの逸話
比叡山の守護神、丹塗矢の神話
オオヤマクイノカミと関係の深い神様
賀茂別雷神