大晦日にやってきて幸せをもたらす豊作の神、オオオトシノカミ

オオオトシノカミに関係する事柄
オオトシは、スサノオとカミオオイチヒメの間に生まれた豊作の神。名前の「大年(オオトシ)」とは大晦日のこと。これと関係のある次のような話がある。
大晦日の夜、貧しい農家に、みすぼらしい姿の老人が「泊めてほしい」とやってきた。親切に老人を泊めると、翌朝、老人の姿はなく、たくさんの金が残されていた。それでその家はとても金持ちになった。人々は「オオトシがきた」のだと噂し、それにあやかるため、大晦日にオオトシを祀るようになったという。
名前の「トシ」には豊作の意味もあることから、オオトシは年越し(大晦日)にやってきて、新年に豊作をもたらす神だとされている。年末の大掃除や正月の門松など、オオトシへの信仰は、今も身近に残っている。
オオオトシノカミの別名
大歳神
オオオトシノカミの司る事柄
五穀豊穣、諸産業隆昌、家内安全、開運など
オオオトシノカミを祀る神殿
大歳御祖神社(静岡県)
下谷神社(東京都)
阿多由太神社(岐阜県)
オオオトシノカミの逸話
出雲神話
オオオトシノカミと関係の深い神様
素戔嗚命
神大市姫命