ゾロアスター教の大地の守護神【アールマティ】

アールマティとは
アールマティはゾロアスター教の上級天使「アムシャ・スプンタ」のひとりである。最高神アフラ・マズダーの娘ともいわれ、ウォフ・マナフと肩を並べるほどの力をもつ。名前には「恵み深き者」「心深き者」の意味がある。アールマティの役割は、農耕や牧畜などをつかさどり、大地を守ることである。あるとき、ゾロアスター教の英雄シャムシードが「愛しきアールマティよ、牛や馬を育てるために、力を与えてくれ」と唱えながら大地に黄金の矢を放ち、ムチをふった。アールマティはそれにこたえ、大地を広げて人々に動物たちが住む土地を与えたという。
アールマティは、死者を大地に埋葬することを自分への侮辱とみなした。こうした行為に及んだ人間は、死んでから地獄行きとなり苦しむことになるという。
アールマティの別名
スパンダルマド
アールマティの出典元
ゾロアスター教
アールマティが司る事柄
農耕や牧畜などを司り、人々や家畜に住む場所を与える