子供の生贄を要求した邪神【モロク】

モロクとは
モロクは残酷な邪神のひとりで、頭に王冠をかぶった牛のような姿をしている。名前はヘブライ語で「主」を意味し、もともとは豊穣の神として崇められていた。しかし、モロクの魔力の源は人間の命と血液であったため、豊作や利益を与える代わりに、モロクは人々に子供を生贄に捧げるよう命じたという。人々はモロクに逆らえず、子供を差し出すしかなかった。そのためモロクは、「涙の国の君主」とも「母親の涙と子供たちの血に塗れた魔王」とも呼ばれている。
人々は、中が戸棚になっているモロクの像をつくった。そして生贄を捧げる儀式のときには、シンバルやドラムを派手に打ち鳴らし。雌羊や雌山羊、雉鳩、小麦粉、仔牛、牡牛、そして人間の子供を像の戸棚に捧げたといわれる。
モロクの別名
モレク
モロクの出典元
悪魔学
モロクが司る事柄
健康と長命を司るが、魔力のために生贄を要求する